ねこのひたい~絵日記室<ネタバレなしの映画評?>

 ~ネタバレなしでも、読めばガッカリ~

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【パンフレット】

原語:PAMPHLET(英語)

和訳:小冊子

略語:パンフ

用例:「─って大きさも形もバラバラで保管が面倒です」「『女優霊』と『バックトラック』は、一枚ずつバラバラな─でした」
映画雑誌の読者投稿欄などでたまに「わたしの自慢は映画館で見た全作品のパンフレットを買って保管していること」と豪語されている人をお見掛けすることがあります。

人間、なにかひとつくらい自慢できることがあったほうがいいし、それを自らの心に留めることなく多くの人に知ってもらう積極性も大切だとは思いますが、本当にそれが自慢できることなのかよく考えてから自慢したほうがさらにいいし、できれば誰かに尋ねられるまでは言わないくらいの謙虚さも持ち合わせたほうがいいんじゃないかと思います。

自慢じゃありませんが、映画観で今見たばかりの作品のパンフレットが買いたいのに買えなかった、という目に何度も遭ってます。
いったいなんでどうしてとお思いのあなたに、今回はそれを具体例を用いてご説明させていただきます。
「自慢じゃありませんが」という紋切り型の表現をするとき、そのコトバに反して自慢話が続く場合が多いんですけど、これが自慢話にならないのは、書いてるほうも読んでるほうも、なんだかさみしい気持ちになるようなお話しだからです。

A:『少林寺』の場合
今思えばなんであんなに大ヒットしたのかよくわからないんですけど、とにかく館内は満席で通路で立ち見しようとしてもそのスキマすらないほどの作品でした。ロビーも人でごった返していて、売店はおろかトイレにも長蛇の列。そこに並んでいては間もなく始まる上映に間に合いそうもないため、どうしようと悩むうち「パンフレット購入は鑑賞後」というすばらしいアイデアが浮かびました。
ところが、他の皆さんもすばらしい人だったのか、アイデアそのものが平凡だったのか、豪雨の後の河川のように人々の奔流は売店とトイレを目指します。何とか売店を目指そうとするうちに、濁流に飲み込まれ、気付けばパンフレットを買わぬまま、映画館の外に押し出されてました。
唖然とするその傍らで、ある男性がチケットを手に入場しようとしてるのに排出される人並みに担がれるようにどんどん映画館から遠ざかる光景を見て、さらに唖然としたものでした。

B:『新世紀エヴァンゲリオン~劇場版/DEATH & REBIRTH シト新生』の場合
そのシネコンは、まるで宝石店や時計店のように客が外からは開けられないガラスの陳列ケースに、たかが600円程度の現在上映中の作品パンフレットが見本として並んでいるのでした。
『新世紀エヴァンゲリオン~劇場版』と書くのも面倒なので『エヴァ』と略しますが、書くのが面倒で『エヴァ』と略した『新世紀エヴァンゲリオン~劇場版』のパンフレットだけ売り切れでした。
唖然としているその傍らで、見知らぬ男性がさまざまなキャラクターグッズとともに数ヵ月後に公開が予定されていた『新世紀エヴァンゲリオン~劇場版/THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に』の前売券を何枚も嬉々として購入していて、さらに唖然としたものでした。

C:『地獄のコマンド』の場合
地方で2本立て興行が行われていた頃で、今作の同時上映は『スペース・インベーダー』でした。
封切初日の土曜だというのに、他の客はいません。チケットのもぎりと売店の販売員を兼ねたおばちゃんとのやりとりです。
客「パンフレットください」
おばちゃん「はーい」
客「『スペース・インベーダー』と・・・あれ?もう1本のパンフは?」
おばちゃん「こっちねぇ、いつもはフィルムといっしょに送ってくるんだけど、入ってなくてねぇ」
客「もう送ってこないんですか?」
おばちゃん「水曜にはくるよ」
客「それって、入場しなくても売ってもらえますか?」
おばちゃん「たぶん大丈夫だと思うけど、10冊くらいしか送られてこないから、早めに来たほうがいいよ」
唖然としているその傍らで、見知らぬ男性が・・・誰も来ない閑古鳥の鳴く映画館でした。

D:『BE-BOP HIGHSCHOOL(きうちかずひろ監督作)』の場合
いわゆるVシネマが一区切りつきはじめた頃で、ビデオのパッケージに「劇場公開作」と銘打ったほうが回転がよくなるからということでしょうか、シネコンがその勢力を伸ばすと共に2本立て興行も減りつつあったのに、珍しく2本立ての今作、併映は『今日から俺は!!』でした。
ガチャピンこと宮崎光倫のことが知りたくて、売店のおばちゃんにお願いしてみました。
客「パンフレットください」
おばちゃん「・・・(無言でチラシを差し出す)」
客「パンフレットのほうが欲しいんですけど」
おばちゃん「ないよ」
客「売り切れちゃったんですか?」
おばちゃん「だから、ないんだって」
客「いつ入荷するんですか?」
おばちゃん「だから、もともとないの、こんな映画のパンフなんて作ってないの」
唖然としているその傍らで、見知らぬヤンキー風情の男性が「昔のやつのほうが面白かったな」なんて言いながら通りすぎるのを聞いて、さらに唖然としたものでした。

E:『ブリジット・ジョーンズの日記~きれそうなわたしの12ヶ月』の場合
この作品のパンフレットは、著作権上の都合によりつくられていません(某シネコンの売店にあった張り紙)。
唖然とするその傍らには、見知らぬ太った女性が唖然としている顔の映画ポスターがあり、その女性がレニー・セルヴィガーだと気付いてさらに唖然としたものでした。

AからCの場合は、それなりの努力をすれば後日手に入れられなくもないわけですけど、DとEは無理です。
パンフレットそのものが存在しないというのは、名画座やミニシアターのリバイバル作や単館公開作ではよくあることですが、どちらも一般的な劇場で全国ロードショー公開時です。

いくばくかの金銭と引き換えにその魂を売り飛ばしておきながら後になってゴタゴタぬかす原作者というのはクライブ・カッスラーをはじめ掃いて捨てるほどいますので、Eの場合のように、それがたまたま手で触れられる、つまり、映画を所有した気になれる存在であるパンフレットが、著作権の都合で作られなかったことだけをガタガタ騒ぎ立てるのは原作者と同じくらい了見が狭いとは言いませんけど、映画会社自身の決断というか怠慢でパンフレットが作られないDのようなケースよりはマシです。
そんなさみしい事態に遭遇せぬまま、映画雑誌に投稿する幸福が続くよう、心から祈って止みません。

もちろん、祈りながらも唖然としてますけど。
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コメント

何冊?

いつも笑わせていただいてます。
今回はかなりにら様の実生活に迫る内容ですね~かなり蔵書数(?)も多いのじゃないでしょうか。気になります。五千冊とか言うんじゃないかとドキドキしております。

  • 2005/11/19(土) 02:12:42 |
  • URL |
  • kossy #YaTS71PM
  • [ 編集]

パンフは高い

「少林寺」持ってます。ヒロインのティン・ナンが結構好みでしたわ。
Eの例は初めて聞きました。元々レニーは、嫌いな女優でしたが、KILLステンと並ぶ勢いです。

  • 2005/11/28(月) 19:25:03 |
  • URL |
  • aq99 #-
  • [ 編集]

kossyさま

一番はじめに買ったのは、『キングコング対ゴジラ』だったと思います。もちろん封切りではなくリバイバルで、もちろん親のスネから出たお金で、もちろん現在行方不明です。

せいぜい3桁どまりなので、5千なんてとんでもないです。
しかも、ある時期からピタリと買うのをやめました。たぶん今世紀は一冊も買ってません。

  • 2005/11/30(水) 15:29:24 |
  • URL |
  • にら(管理人) #lcbXb0/Q
  • [ 編集]

aq99さま

パンフレットってモノが売られてるのは日本だけだそうです。
アメリカとかいう国は、肖像権とか著作権にうるさいんですけど、昔からの習慣ということで配給元がパンフを作成することを容認してくれてるらしいですよ。
だったらクジラも容認しろ、ってのは別の話ですね。

てなわけで、コメントありがとうございます。

  • 2005/11/30(水) 17:06:16 |
  • URL |
  • にら(管理人) #lcbXb0/Q
  • [ 編集]

僕の場合は・・・

BとEのパターンが多いですね。Bの場合は例えば『タイタニック』。物凄い込み具合で、パンフもあっと言う間に売り切れ。仕方が無いので、後日パンフだけ買いに行きました(笑)
Eの場合は『ブレイド2』と『アラハン』です。売店で「作られていない」と聞いて唖然としましたよ。『アラハン』はどうでもいいけど、『ブレイド2』は欲しかったなあ。

  • 2005/12/05(月) 10:00:20 |
  • URL |
  • タイプ・あ~る #/Qo2uXNc
  • [ 編集]

タイプ・あ~るさま

『アラハン』と聞くと1986年のリー・リン・チェイ(現ジェット・リー)主演『阿羅漢』を思い出してしまいますが、最近公開された韓国映画のほうですよね(笑)。

  • 2005/12/09(金) 16:53:18 |
  • URL |
  • にら(管理人) #lcbXb0/Q
  • [ 編集]

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