ねこのひたい~絵日記室<ネタバレなしの映画評?>

 ~ネタバレなしでも、読めばガッカリ~

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【レイティング】

原語:RATING(英語)

和訳:格付け

用例:「当時の─で、『エマニエル夫人』はR指定」「ring、ring、電話が─・tonight~(エマニエル坊や)」
現在、日本の映画館で公開される映画は、4つに分類することができるそうですが、そういわれても、すぐにピンときません。

それは、映画倫理管理委員会と全国興行生活衛生同業組合連合会との申し合わせによるものだそうで、それぞれ「一般・PG-12・R-15・R-18」の4分類だそうですと書いてみても、やはりピンときません。そこで、映画倫理管理委員会と書くのも鬱陶しい「映倫」のホームページに掲載されたその分類についての説明を、コッソリ転記してみます。

○一般・・・年齢に関係なく、どなたでもご覧になれます。
○PG-12・・・12歳未満(小学生以下)の方の鑑賞には適していない部分があります。なるべく親または保護者が同伴してください。
○R-15・・・15歳未満(中学生以下)の方の鑑賞には適しておりませんので、ご覧になれません。
○R-18・・・18歳未満の方の鑑賞には適しておりませんので、ご覧になれません。

なんということでしょう、分類とはつまり「検閲をして年齢による観覧規制をすること」だったんですね。と、はじめて知ったかのように驚いておくことにします。

もしあなたが小学生以下だったら、F・X・トゥールの小説「テン・カウント」は読めても、それを基に作られた映画『ミリオンダラー・ベイビー』を見ることはできないわけです。「裸のマハ」の絵画は鑑賞できても『美しき諍い女』を見ることはできないばかりか、『7人のマッハ!!!!!!!』すら見ることはできません。

でもガッカリしないでください。
もしあなた現在11歳でも、7年間を無難に過ごしさえすればいいんです。特に努力しなくても講習を受けたりしなくても、せいぜいいろんなところに毛を生やす程度のことはしたほうがいいかもしれませんが、とにかく日本では、おおよそ18年間生き続けてさえいればおおよそ18歳になれるらしいので。
そうなったらこっちのもんです。どんな映画だって見たい放題です。
現実と仮想の区別がつかなくても、お茶の間と映画館の区別がつかなくても、映画館は食事をするところだと思っていても、携帯電話をマナーモードにする方法なんか知らなくても、口がどんなに臭くても、18歳以上だったらどんな映画をどこの映画館で見たっていいんです。
それがとてつもなくエロかったりグロかったりナンセンスだったりバイオレンスだったりのR-18指定も、18歳以上であれば性犯罪志向があったって最前列で見ていいんです。
R-18指定だけでなく一般指定の映画だって見ていいんです。幼児に対する性犯罪志向がある30歳でも『ふたりはプリキュア~マックスハート2』をひとりで何度も見に行ったっていいんです。

と、ここで法律にお詳しい方なら「おや?」と思われるかもしれません。
憲法では第21条で「表現の自由」とともに「検閲の禁止」を謳っているのだから、映画の鑑賞に年齢制限を設定するというのは「検閲」であり、憲法違反ではないか、と。
ところが、これはあくまで映画を公開する劇場、というより全国興行生活衛生同業組合連合会が了承したうえで行われている自主的な「検閲」なので、法的にはOKなんです。
逆に言えば、R-18指定の作品を18歳未満の人が見たって、法律には抵触しないような気がします。もし成人映画を上映している劇場前で憲法論議をする高校生がいたら、なにか熱いものを感じなくもないんですけど、それ以上になんだかこっ恥ずかしいので、やはりここは「映倫」さんの言いつけを守ったほうがよさそうですよ。

ところで、本編が始まる前の予告編も「映倫」の審査を受けて「一般」の認可を受けないと上映できないことになっている、とのことです。まぁ、常識的に考えたら、当たり前なんですけど。
それじゃあ、予告編の前に上映される企業CM、例えばタバコのCMや消費者金融のCM、シネコンではあまりお目にかかりませんけど大都市の劇場では今でも平然と上映されていると思われるラブホテルのCMが「映倫」の審査を受けてるのか、受けなくてもいいのか、はよくわかりません。しかし、少なくとも、少なからず失笑の対象になるものがあることだけは、CMを提供している企業とそれを上映する劇場は認識しておくべきかと思います。

さて、そんな「映倫」さんですが、審査員はたったの8人だそうです。
日本で1年間に劇場公開される映画は約500本くらいあるそうです。それを8人、但しそのうち1名は、予告や広告掲示物の審査役だそうで、実質7人でそれを審査しているとのことです。しかも2人1組とのことですから、1名で年間約150本の作品にケチを・・・でなく審査をする。
となれば、時には体調の悪い日や、恋人に振られた日もあるでしょう。純愛映画の後にホラー映画を見る日だってあるでしょう。人間ですからどこかに相対的な評価を下す可能性がゼロとはいえないわけです。

いえいえ別にケチをつけているわけではなくて、映画に対する相対的な倫理が適用される余地がある「映倫」の方法よりも、もっと絶対的な倫理で映画を審査する方法がないものかなぁと思っているだけです。


ここまでくれば、その審査を通った映画全てに付けられるのが「絶倫」マークというオチは、皆さんお察しの通りです。
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コメント

いつも楽しく拝見しております。
「ああこういう映画の見方もあるんだなー」と感心することが多いです。
が、
イモニエルではなくエマニエル坊やは、
「リンリン電話が『リンギン』ツナーイ」ではないでしょうか?
...失礼いたしました。

  • 2005/12/13(火) 17:44:41 |
  • URL |
  • ひげおやG #ZIzETbCI
  • [ 編集]

R指定

1970年代に従来の一般・成人指定という二つのレイティング以外にR指定映画(中学生以下は親と同伴)が加わりましたが、最初のR指定が『ビリティス』だったか『O嬢の物語』だったか『エマニエル夫人』だったか記憶が無茶苦茶になっています。

  • 2005/12/15(木) 23:43:14 |
  • URL |
  • kossy #YaTS71PM
  • [ 編集]

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