ねこのひたい~絵日記室<ネタバレなしの映画評?>

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15人にひとり

本日の日本テレビ系列「NNNニュース・リアルタイム」で、「睡眠と“うつ”の意外な関係」というテーマの報道がされていました。


それによると「日本人の15人にひとりがうつ病」なんだそうです。
さらに、「睡眠時間ごとのうつ状態の割合」が「5時間未満・・・47.9%、7~8時間・・・23%、10時間以上・・・50.2%」で「睡眠時間が長くても短くてもうつ病になりやすい」とのことです。

これは日本大学医学部の研究結果を元にしたとのこと。
そこで、この研究結果に対する他の報道機関の扱いはどうだったのか、ネットで収集してみました。

睡眠時間が短すぎても、長すぎても、うつ状態が強くなる――。こんな結果が日本大学医学部の兼板(かねいた)佳孝・専任講師(睡眠疫学)らの研究で浮かび上がった。眠りとうつの関係についての大規模な調査は珍しい。
厚生労働省による全国300地域・約2万5000人の調査データから、抑うつ状態や対人関係、身体症状などを点数化し、うつの状態を評価。睡眠の長さや「よく眠れたと思っているか」などとの相関を分析した。
その結果、20代~70代以上のすべての年代で、睡眠時間が7時間台の人たちのうつ状態の点数が最も低い健康的な状態だった。それより睡眠時間が短くても長くても、点数が高くなる傾向がみられた。
またこれまで、早朝に目覚めてしまうことがうつの特徴的な症状の一つとされていたが、今回の調査では、寝付きの悪さのほうが、うつ症状とのかかわりが強いこともわかった。
兼板さんは「因果関係はわからないが、うつの治療では寝付きなども注意する必要がありそうだ」と話している。
(朝日)

寝酒をすると夜中に目が覚める可能性が高くなる-。日本大医学部社会医学講座の兼板佳孝講師(睡眠疫学)が28日、都内でこんな研究結果を発表した。兼板講師は「眠ろうと思って酒を飲むことは、かえって不眠を誘発する可能性が示唆された」としている。
研究は、旧厚生省が2000年に実施した保健福祉動向調査結果を利用。20歳以上の男女計約2万5000人分の睡眠やストレスに関するデータを解析した。
1週間に1回以上寝酒をする習慣がある人は男性48%、女性18%。寝酒をする人の割合が最も高いのは男性は55-59歳、女性は40-44歳だった。
「寝付けない」「夜間に目が覚める」「早朝に目が覚める」といった不眠の症状と、寝酒との関係を多変量解析と呼ばれる方法で調べたところ、「夜間に目が覚める」と寝酒との間に有意な関連があることが分かった。
うつ状態と睡眠時間との関連についても調査。睡眠が「7時間以上8時間未満」が最もうつ状態の人の割合が低く、7時間より短くなればなるほど、8時間より長くなればなるほど、うつ状態の人の割合が高かった。
(共同)

日本大の研究チームは28日、睡眠時間が7時間台の人の精神状態が最も健康的で、それより長くても短くてもうつ状態が強くなるとの調査結果を発表した。調査は、00年の厚労省の保健福祉動向調査に合わせて実施、20歳以上の男女2万5000人のデータを解析した
(毎日)

寝付きの悪い人はうつにご注意-。全国の成人約2万5000人を対象にした調査で、夜寝床に就いてもなかなか眠れない人は、うつの傾向が強いことが分かった。28日、調査結果を発表した日大医学部の兼板佳孝専任講師(睡眠疫学)によると、うつと不眠との関係が大規模調査のデータによって調べられたのは初めてという。 
(時事)


そのいずれからも「睡眠時間ごとのうつ状態の割合」の具体的数値はおろか「15人にひとり」すら見出せず、しかも日本テレビ系列の読売新聞のホームページにはこの研究結果の記事すら見当たりませんでしたが、とりあえず、日本テレビの報道が正しいものという仮説に基づいて以下の記述をすすめます。

ちょっと考えてみてください。
あなた、あるいは、あなたの子供のクラスが40名前後だとしたら、その中の2~3人がうつ病なんです。小、中、高、それぞれクラス会を開いたら、6~9人のうつ病患者と会うわけです。
1000人規模の学校だったら、生徒の67人がうつ病です。その規模の学校には先生が60人くらいいるはずですから、うつ病の教師は4~5人います。科目ごとに教師が変わる中、高だったら、毎年ひとりはうつ病の教師の授業を受けているわけです。
しかも、自覚のない人や予備軍はそれ以上だとのことです。

また「睡眠時間ごとのうつ状態の割合」が「5時間未満・・・47.9%、7~8時間・・・23%、10時間以上・・・50.2%」についてですが、これってなんの割合なんでしょう。「うつ病患者全体に占める割合」なのか「日本人全体に占める割合」なのか。いずれにせよ、この3件を足すと121.1%になるわけです。
百歩譲って、この比率が正しいものとしてあげましょう。
しかし、最も少ない「7~8時間」ですら「15人にひとり」すなわち6.7%より多い23%なんです。

もともと「うつ病の人は睡眠時間が少ない」という定説があったようです。ここから先は憶測ですが、それを覆そうとしたのか、実証しようとしたのかはわかりませんが、睡眠時間が長い人にもその傾向があるという結果が出た。一方、睡眠時間7~8時間の人はうつの傾向が少ない。そこで、もうひとつ、一般的によく知られる仮説(というか、当ブログの管理人は仮説というより、24時間の1/3である8時間労働を基準とする日本の制度からくる「神話」に近い説だと思ってる)「適切な睡眠時間は7~8時間」をあてはめた。何事もほどほどが肝要なのだ、なるほど「帯に短し、タスキに長し」なのだ。
という結論に達したんじゃないでしようか。

これをもう少し簡潔に言いますと、「適切な睡眠時間は7~8時間」という仮説の上に「睡眠時間が長くても短くてもうつ病になりやすい」という仮説を立てているわけです。
仮説の上に仮説を立てる。
極論から極論を引出して、さも一般論のように説明していた「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」にも似たトンデモ論法です。
いえ、そこから導き出される結論は「睡眠時間が長くても短くてもうつ病になりやすい」ではなく「うつ病と睡眠時間に因果関係はない」と誰もが指摘できるという点で、それにすら劣ります。

そもそもこの研究結果は「旧厚生省が2000年に実施した保健福祉動向調査結果を利用」した、いわば孫引きです。6年前の、しかもなにかとお騒がせな旧厚生省(現厚生労働省)の調査結果です。それを眉にツバすることなく利用しているわけです。

さて、今回の事例から、人は既成概念に弱い以上に人は権威に弱い、という結論を導き出そうなんて気はサラサラありません。なにしろ、当ブログの管理人はいざとなったら既成概念に媚びへつらい権威にケツの穴を許すようなヘナチョコですから。

ということで、今回の結論は「こんなユウウツなことを考える兼板なんてヤツはきっとうつ病に違いない、と風邪をひいているのをいいことに日本大学講師という権威あるお方に、下手な言い掛りばかりつけてるカネも名誉もないどころか”わたしゃも少し背が欲しい”当ブログ管理人こそ、うつ病に違いないのではないか?」でした。


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コメント

日大医学部

報道番組もよっぽど暇なんでしょうか。
こんなヘンテコな学説を垂れ流しにするくらいなら、もっと報堂すべきことがいっぱいあるはずだ!などと文句を言いつつも、数字のおかしさには笑ってしまいますね。これじゃ日大医学部の権威までもが失墜です。医者にかかるときには日大出身の医者を避けるといった人が15人に1人くらいは現れそうですよね。

  • 2006/11/30(木) 20:45:12 |
  • URL |
  • kossy #YaTS71PM
  • [ 編集]

うぅぅぅ

あたしの平均睡眠時間、4時間以下、、、
そうか、、、あたしは鬱だったんだ、、、
教えて頂いて、ありがとうございました、、、

  • 2006/12/02(土) 23:39:04 |
  • URL |
  • 猫姫少佐現品限り #SFo5/nok
  • [ 編集]

え~??

日大出身のお医者様にかかる人って、
いるんですか??

  • 2006/12/05(火) 02:00:35 |
  • URL |
  • 猫姫少佐現品限り #SFo5/nok
  • [ 編集]

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