ねこのひたい~絵日記室<ネタバレなしの映画評?>

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海賊版撲滅キャンペーン第2弾

MPAによる「海賊版撲滅キャンペーン」のトレイラーが、『007 カジノロワイヤル』から新しいものになりました。

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どうせなら、『パイレーツ・オブ・カリビアン3』の公開に合わせたなら、こいつぁイキな計らいじゃねぇか、食いねぇ食いねぇ、寿司食いねぇ、と気づくとキップのいい江戸っ子に変貌する状況になったかもしれませんが、残念ながら、MPAとはモーション・ピクチャーズ・アソシエーションを略したアメリカ映画協会(MPAA)の海外を管轄する団体という、何かと訴訟に持ち込む「イキ」という概念の意味すら理解しない連中なわけで、そこまで期待することのほうが間違っているのかもしれません。

その耳障りな、特にアナログ音響設備でしかも回転数にムラのある映写機を持つ劇場で上映されると甲高いのにニョロニョロしてるピアノの音がさらに耳障りなあの旧バージョンが、河島英五の有名な楽曲にちなんで「黒い泪とドクロと女」と一般的に呼ばれていたと勝手に想像している旧バージョンが、2005年の5月にスクリーンに登場して以来、何度見ても不快感を覚えるものだったことに対する配慮か、今回は幾分穏やかであります。
耳障りな音や役者を使わず、五月女ケイ子女史による3種類のイラストで啓蒙しているこのバージョン、映画館で撮影されているのが『タイタニック』だったり、露店で売られているのが『スーパーマン2』だったり、幼な児がスヤスヤ眠るその横で父親らしき人物がインターネットで収得していた作品が何だったのかは当ブログの管理人が確認するか有志のコメントを待って次回までに報告させて頂くとして、とにかく海賊版に関わる心ない人たちを見た善良な市民のいずれもがまるで怪獣映画に出てくる「この世のものならざる何かを初めて見て恐怖におののく市民」のような反応をしているイラストで構成されるこのバージョン。「黒い泪とドクロと女」バージョンには都度不快にさせられましたが、今回はその穏やかさにより、当初は恐怖の対象であったゴジラの遍歴を思い浮かべていただければご理解頂けると思いますが、見る回数を重ねるにしたがって失笑を買ってしまう可能性が強いバージョンだと思われます。

失笑を買おうが売ろうが、海賊版を買ったり売ったりされるよりはまだマシじゃないか、なんて呑気に構えていてはいけません。
一見穏やかな表現にみえる新バージョンですが、男女同権が叫ばれて久しいにも拘らず、海賊版を流布する側の人物が全て男性として描かれており、犯罪者=男性という性的差別以外のなにものでもない悪しき既成概念の助長に繋がります。そして、新バージョンは「犯罪者はいつも男」と呼ばれ、だとすると旧バージョンも「泣くのはいつも女」という呼称が日本中に浸透する事態になることでしょう。
しかし、よく考えたらイラストで男性に見えた海賊版を流布する人物は、男装の令嬢のつもりで五月女ケイ子女史が描いていたのかもしれない、ということは「泣くのはいつも女」バージョンで泣いていたのも男かもしれない、今年の「NHK紅白歌合戦」に紅組で出場する桜塚やっくんもやっぱり男かもしれない、だったら整形したニューハーフみたいな顔した「叶姉妹の姉」はやっぱり「叶姉妹の兄」だったのか、五木ひろしの奥さまは叶和貴子だったとは、と芸能界ツウになり、叶和貴子といえば「宇宙刑事ギャバン」ですが「宇宙刑事」じゃなくて「宇宙海賊」といえばキャプテン・ハーロック、と特撮・アニメ系にも詳しくなった挙句に、初恋のキャプテンは海賊だった、という結論に達してしまいかねません。

普段の生活ですら海賊に会う可能性はかなり低い気もしますが、百歩譲って、初恋のあのキャプテンが海賊だった、ということにしてみましょう。
しかし、全ての海賊がジョニー・デップのように男前ではないのと同様に、全てのキャプテンがジョニー・デップ並みの二枚目ではないことは自然の摂理であります。つまり、初恋のあのキャプテンがジョニー・デップ並みだった可能性は、天文学的に低いものと思われます。
とはいえ、恋は盲目、アバタもエクボ、そして、良い思い出は美化されがちではありますが、もう百歩譲って、初恋のキャプテンはジョニー・デップ並み、ジョニー・デップにソックリ、いいえ、周囲からもジョニー・デップと呼ばれた彼はジョニー・デップ本人だった、としておきましょう。

しかし、新バージョンのトレイラーは、都合よく捻じ曲げられた甘酸っぱい記憶に浸るあなたに冷酷な現実を突きつけます。

「初恋のキャプテンはジョニー・デップの海賊版だった」

デラックス版キャプテンとのデートはカウンターのお寿司屋さん、通常版は回転寿司、なのにジョニーはいきなり回転ベッド。しかも他のキャプテンは出るまでずいぶん焦らされたのに、ジョニーは出るのが早かった。やってる途中に出ちゃったり、ひどいときは始まる前に出たことも。

と、こんな記述に不快感を覚えてしまった方のために補足しますと、出るのが早いのは海賊版のことであり、「(劇場で)やってる途中に(海賊版が)出ちゃったり、ひどいときには(劇場で)始まる前に(海賊版が)出たことも」という意味の文章であります。ベッドの件はさておき、このように多くの人が不快感を覚えるのは、海賊版のせいです。
しかし、さらに多くのが不快感を覚え、さらに多くの人がうつむき頬を染めつつニヤニヤしてしまうのが、海賊版撲滅キャンペーンのトレイラーなのです。
そんな海賊版撲滅キャンペーンのトレイラーを劇場で見せられるくらいなら、自宅で穏やかに海賊版を見ていたほうがマシだとさえ思わせます。
それが新バージョン、旧バージョンに拘らず、海賊版撲滅キャンペーンのトレイラーの劇場での上映に断固として反対し、一日も早く劇場が快適な映画鑑賞の場へと復旧することを切に願って止みません。

と、ジョニー・デップが言ってた、って本当ですか?

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◆この記事をお読みになって、ザ・リリーズの曲「好きよキャプテン」を脳内再生したという方はこちらのランキングに清き一票を、または「キャプテン翼」の主題歌に出てくる「チャンパも走る」のチャンパって何だ?と思った方はこちらに清きチャンバを◆
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コメント

海賊版

そうなんですよね、『007』から変わったみたいですね。
以前の記事も全部読んでしまいました、確かにあの前の、「黒い泪とドクロと女」(笑)・・は、見せられる度にムカついておりました。
>あれを見せられるくらいなら、自宅で海賊版を見る
同感です。新しいのは、ちょっとはマシになりましたよね。許してあげます。
それにしても最後の一言最高ですね!うひ。

  • 2006/12/08(金) 20:20:07 |
  • URL |
  • とらねこ #.zrSBkLk
  • [ 編集]

2回目

リリーズは好きでした。
ようやく2回目の新バージョンを見たのですが、
ネット収集してたのが何かはわかりませんでした。
それより、店頭で買おうとしていたDVDのタイトルが「スーパーメンII」になっていたような気がするのですが、寝ぼけていただけかもしれません・・・最近、本編までは真剣に見てないなぁ・・・

  • 2006/12/10(日) 16:49:20 |
  • URL |
  • kossy #YaTS71PM
  • [ 編集]

笑っちゃいけない。

にらさん、こんばんは。

「黒い泪とドクロと女」バージョンでは「海賊版撲滅キャンペーン」というナレーションの「ペーン」というところがイヤでイヤで…。
あれを聞かなくて済むかと思うと少し気が楽です。

新しいバージョンは笑っていいのかどうなのか、そしてネットから収集してたのはなんだったんでしょう。

  • 2006/12/17(日) 20:00:50 |
  • URL |
  • あむろ #y.6mc9WE
  • [ 編集]

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