ねこのひたい~絵日記室<ネタバレなしの映画評?>

 ~ネタバレなしでも、読めばガッカリ~

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『プラネット・テラーinグラインドハウス』

ニセの予告「マチェーテ」にもガトリングガンを登場させてるロドリゲス。
かつて『フルメタル極道』を撮った三池崇史。

ふたりに、寺沢武一のコミック「コブラ」を実写で撮らせるプロデューサーがいたらいいのに。

07092401.jpg


(以下 タランティーノを押しのけてイーライ・ロス気分で執筆完了)


どーせフィルムじゃなくてHDカメラで撮ってるくせに、冒頭からクレーンショット見せてるくせに、さらに至るところにCGIの合成カット入れてるくせに、ノイズ入れたり、溶かしてみたり、現像ミスっぽい色調にしてみたり、やりたいこととやってることがアンビバレンツだなんてことを言うのは止めにしておきましょう。

映画、演劇、小説、漫画、アニメ・・・フィクションにはいわゆる「お約束」というものがあって、それをいきなりフィクションではなく現実の世界に用いてしまうと(例えば、自宅からふと外を見たら、自販機でタバコを買ってる男性が綾波レイのコスプレを身に纏っていた、という状況を想像してください)、なんだかしっくり来ないわけです。
それは、現実とフィクションの間だけではなく、フィクション同士の間にも起こり得ることで、例えば、映画では、毒があるのかないのかもわからぬ見た目が極めてケバケバしい自生キノコを食べまくっても死なない主人公が、地面を滑ってくる手足を引っ込めた亀の甲羅にちょっと触れただけで死んでしまうなんてシークエンスは噴飯物であり、不条理の極みですが、それがゲームの世界では不条理どころか基本ルールである、といった具合です。

かつて、ゲームの世界で事件を解決した主人公たちが、ゲームの外の世界、つまりフィクション内における現実に戻ると、そこにもゲームの規則が波及していたというストーリーを、ゲーム独自の「お約束」を用いて描いてしまったため、映画としては完全に破綻している『スパイ・キッズ3-D』とか、コミックの「お約束」を映画に取り込んだという点は同じですが、映画全体を通じて起承転結を作りあげる必要のないオムニバス形式のおかげか、破綻を感じさせない(破綻してないという意味ではありません)『シン・シティ』とか、そんな作品を撮ったロドリゲス監督の『プラネット・テラー』に持ち込まれたのは、「予告編の『お約束』」でした。

もともと、「全編予告編」みたいなところのある「ファイト&一発」瞬発力系監督ロドリゲスさんですが、あまり詳しく書けませんけど、今作で最も衝撃的な「一巻消失、陳謝」のあと、マイケル・ビーンが語気は荒々しいのにものすごく丁寧に状況説明してる、あの感じ、ニセの予告編「マチェーテ」ソックリです。

それにしても、なぜかヘソ出しルックの女保安官とか、双子?のベビーシッター・エレクトラとか、ロクに台詞もないけどムダにお色気を振り撒く女性たちをわざわざ主人公らの周囲に寄せ集める展開にしておきながら、子供も含めて死ぬのは男ばかり(さすがに最初の犠牲者は女性でしたけど)。
このテの映画の犠牲者は、H・G・ルイスの時代からプレイメイト系の女性と相場が決まってる、というのを逆手に取ったのか、あるいはゴアな映画においても女性の強い時代になったのかもしれませんが、ザコがちっとも殺されないので、主人公たちにジワジワと死が忍び寄る感じが希薄。「最初から、クライマックスだぜ」って仮面ライダー電王みたいな「予告編」っぽさだぜロドリゲス。


ところで、『デス・プルーフ』と同じテキサスの女医さん役で出てたマリー・シェルトン。ものすごいサディスティックな設定に違いないという期待を、いい意味で裏切られました。
しかも詳しく書けないもうひとつの意外な設定もあり、あの女医役がマリー・シェルトンでよかった。あれが女性じゃなくて、男性、しかもナヨナヨと軟弱な男性なんかじゃダメです。だからって、めっちゃマッチョな男性でもダメですが、詳しく知りたい方はこちらのランキングサイトや、こちらのランキングサイトへ飛ぶ前に、グレネードランチャーの反動を利用してゼヒ劇場へ吹っ飛んでください。
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コメント

ひぇ~生きてらしたんですかっ

今日、久しぶりにFC2のランキングを見ていたら『ねこのひたい』様が更新されていて、びっくりして飛んで来ました。
『ねこのひたい』様は停止?!と思い、リンクを外してしまいました。
申し訳ありません(さめざめと泣く)
嬉しくて2つもTBしました。また、よろしくお願いします。
腕マシンガンの蛙が、マッチョで素敵すぎです!

  • 2007/10/01(月) 21:59:02 |
  • URL |
  • あん #-
  • [ 編集]

あんさま

三日坊主でズボラなナマケモノで、いつ中断してもおかしくない人間なので、中断したことよりも、中断するまでよくぞ続けられたもんだとビックリでした。

しかも、ノコノコと再開して、中断するという行為すら中断してしまうダメ人間ですが、そのダメっぷりを観察しに、またお越し頂ければ幸いです。

  • 2007/10/02(火) 16:49:31 |
  • URL |
  • にら(管理ダメ人) #lcbXb0/Q
  • [ 編集]

予告

この手の映画は本編よりも予告とかジャケットの方が面白い!
にっかつビデオのH・G・ルイス映画とか、東芝ビデオのフルチ映画とか、MIMIとフナイのビデオ全部とかで学びましたが、フェイク予告をカットしたのは憤慨してやみませんわ!

  • 2007/10/02(火) 20:12:58 |
  • URL |
  • aq99 #-
  • [ 編集]

これ、今年のマイ・ベスト5には入ります。きっと。
しかし、プラネット寺が地球だったとは!

  • 2007/10/02(火) 23:07:15 |
  • URL |
  • ボー #0M.lfYJ.
  • [ 編集]

テラーな皆さま

>ボーさま
タイトルのわりに、SFチックじゃなかったですね。
そこがまぁ、煽情的で低予算映画っぽいのかもしれませんが。

>aq99さま
そういえば、アクション映画とかの予告に『エイリアン2』で惑星脱出する際の音楽がよく使われてました。
もちろん90年代以降(最近も聞いた気がします)、しかも、メジャー系に(笑)。

  • 2007/10/03(水) 15:59:05 |
  • URL |
  • にら(プラネット管理人) #lcbXb0/Q
  • [ 編集]

こんばんわ!

にらさん、こんばんわ。

「ユナイテッド93」のとき、一度だけコメント&TBさせていただきましたmoviepadと申します。同じ少数派意見の方を見つけて大喜びしたのを今でもよく覚えています。

当ブログのファンだったので復活してくれて嬉しいです!

中断なんて全然気にする必要ないと思います。
僕も1ヶ月や2ヶ月更新しないことなんてザラだし。
威張っていうな!って(爆)

逆に、休業宣言なんてしないほうがいいデス。
宣言しておいて2週間とか1ヶ月とかで"復活"してしまうとかえってみっともない。
マイペースが一番!

ネタが重なったらまた遊びにきます!
ご迷惑でしょうがよろしくお願いします。

  • 2007/10/04(木) 00:01:11 |
  • URL |
  • moviepad #JalddpaA
  • [ 編集]

おひさしぶり~♪

いつの間にか復活してらしたんですね、にらさん★
わーいっ、三池さんから復活なんですね~♪
>中断するという行為すら中断
おおー、なるほど!

  • 2007/10/04(木) 12:50:56 |
  • URL |
  • とらねこ #.zrSBkLk
  • [ 編集]

とらねこさま

大絶賛の作品で大復活できたらよかったんですけど、モヤモヤとした復活ですみません。

大絶賛の反対、ミソクソな作品をポカスカしまくる復活という手もありましたが、『パイカリ』も『ハリポタ』も『西遊記』も『HERO』も見てなかったので(笑)。

  • 2007/10/08(月) 23:05:07 |
  • URL |
  • にら(断絶管理人) #lcbXb0/Q
  • [ 編集]

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