ねこのひたい~絵日記室<ネタバレなしの映画評?>

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『サハラ-死の砂漠を脱出せよ-』

ダーク・ピットがイギリス(だったと思いますが)のとある寒村の墓前に佇むところで終わる、なにかと評判の悪い『レイズ・ザ・タイタニック』ですけど、個人的には「世界の警察アメリカ合衆国」礼賛で終わる原作よりも、映画版が選択したオチのほうが好きでした。

それから約四半世紀を経てダーク・ピットが映画に帰ってきました!!


05061701.gif


って、紋切り型の表現に「!」2つも使うほどの思い入れはないんですけど。

南北戦争のエピソードを紹介したオープニングから、タイトルバックにダーク・ピットの部屋(船室?)を一曲分ノーカットでぐるぐる回って、そこから一気にアフリカに飛んで空撮から海岸沿いに走る一台の自動車に接近するあたりは、気合入っる感じ伝わってきます。
ヒロインであるペネロペ・クルスが暴漢に襲われ、「気を失いかけた主観カット」で、彼女を救うマシュー・マコノヒー演ずるダーク・ピットのヒーローぶりが示されます。スローモーションでいろんな角度から見せる、日焼けしたムキムキ半裸のマコノヒーは製作も兼ねてます。気合の入ったハーレクインロマンスって感じでがんばってます。
地味なトックリのセーター着てた『タイタニック~』とは、なんだか印象が違うダーク・ピットです。

そもそも、『タイタニック~』以外は原作を読んでなくて、ダーク・ピット=サルベージ・マニアのイメージしかなかったため、なんでサハラ砂漠が舞台なのか、映画を観るまでわかりませんでした。そっか、トレジャーハンターだったのか。
トレジャーハンターの物語といえば、最近では『ナショナル・トレジャー』、ちょいと前だと『ハムナプトラ』や『トゥームレイダー』、そしてCG全盛期前夜の『インディー・ジョーンズ』シリーズが思い浮かびますけど、今作は007シリーズのほうが近いんじゃないでしょうか。
世界を股にかける主人公、エキゾチックな美女、登場しただけでそうとわかる悪役。それに最先端テクノロジーで地球規模の破壊活動を行う巨大施設なんて、まさしく007。
しかも、ノリが軽いあたり、ロジャー・ムーア版ってとこでしょうか。
実在するマリ共和国から抗議を受けやしないか、と余計な心配をしてしまいましたが、原作は近未来に設定されているらしいです。

ストーリーが進む都度、陸に空に水上に次から次へといろんな乗り物が出てくるあたりも007っぽい。乗り物を使ったアクションシーンになるや、音楽までジョン・バリー風になっちゃって笑えます。
私事で恐縮ですけど、鉄道マニアでもないのに映画に列車が出てくるとなんだかウキウキしちゃう性癖があります。今作では列車と馬、ではなくラクダが追っかけっこするシーンまであって、ウキウキしすぎて失禁しそうになりました。ウソです、失禁しました。いいえ、もちろんそれもウソで、せいぜい失笑ですから。

配役も、なかなかいい線いってます。
ペネロペ嬢の添え物ぶり、ピットの相棒アル役のステーィブ・ザーンの頭の悪そうなアメリカ人ぶり、ランベール・ウィルソンの白いスーツを着てるのに腹はひたすら黒い悪役ぶり、いずれもそれなりに楽しめます。007でいえば「M」にあたる、ピットの上司サンデッカー提督役のウィリアム・H・メイシーは最高です。今作でも「通信機器を通じて意思疎通のできない相手に、胃をキリキリさせながらほとんど独り言のように弱々しく語りかける」シーンがあって、おもわず泣きそうになりました。ウソです、号泣です。いいえ、もちろんそれもウソです。
問題は彼らがみこしを担ぐ、主役のダーク・ピットを演ずるマシュー・マコノヒーです。

それが彼のせいか、監督のせいかわかりませんが、顔のイメージがこちらの頭の中で定着しなくて、群集シーンでどこにいるのかわからない、ってなことになってます。
日焼けして、不精ヒゲも生やして、ワイルドな体育会系風貌にしてるというのは『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジョニー・デップみたいですけど、姑息にチマチマ動き回る海賊の頭領にデップはよく似合ってたと思います。マコノヒーは『評決のとき』や『コンタクト』のクールな文科系な役のほうが似合うんですが、かなり能天気なというか子供じみた面を持つ今回のピットには違和感ありすぎです。
メイシー氏がワキに出てると、いい意味で「超大作」とは違う匂いがしてくる楽しさってのもあるんですけど、それもみこしに担ぎがいがあればこそです。

乗り物もいっぱい出て、アクションシーンもふんだん、ストーリー展開も波乱万丈。
なんですけど、どうにも平板な印象は拭えません。
それは、文庫本で上下2巻約900ページという膨大な原作のエピソードを映画は2時間で語ろうとしてるからというより、前述のノリの軽さのせいかもしれません。
あるいは、「おおっ」っと驚く登場人物たちを示し、次に彼らが何に驚いたのかを切り返しのカットで見せる、タメの演出を多用しすぎているのもその一因かもしれません。

ですけど、やっぱりマシュー・マコノヒーでしょう。

そもそも、「マコノヒー」って名前のマズさかもしれません。「ヒー」って日本語表記が、なんだかマヌケですよ。


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コメント

こんばんは!

echo&コメ、ありがとうございました!
「ヒー」って、、、そうですよね。
最近の「マイヤヒー」みたいな感じ。
またよろしくお願いしますね。

  • 2005/10/26(水) 23:37:46 |
  • URL |
  • 猫姫少佐現品限り #-
  • [ 編集]

猫姫さま

かつては「マコノヘイ」って表記もされていました。

 恋のマコノヘイ

『真夜中の弥次さん喜多さん』がアメリカでリメイクされたらこのタイトルが似合いそうですが、こりゃ現品限りでもなきゃ売れねーわ。

てなわけで、コメント感謝&こちらこそよろしくです。

  • 2005/10/27(木) 00:17:33 |
  • URL |
  • にら(管理人) #lcbXb0/Q
  • [ 編集]

こんばんわ。

TB&コメントありがとうございます~。
うーん、マコナヘィ。
発音すると多分↑こんな感じです。
今日友人のアメリカ人に数回発音
してもらいました。
マコノヒーじゃ「だれ?」って感じ
です。マコナヘィ、だとさらにマヌケ度
アップな感じがして切ないです。
本人は知的なんだかワイルドなんだか
確かにビミョウかもしれない…と
改めて思ってしまいました(苦笑)

また遊びにきますねー。

  • 2005/10/31(月) 20:00:24 |
  • URL |
  • minori #-
  • [ 編集]

mimoriさま

アメリカの友人!
なんせ、遠方より来たる友人といえばニセ関西人くらいなので、なんだかヴェンダースの映画みたいなmimoriさまがうらやましい。

うらやましいとはいうものの、英語を解さない者としては、マコノヒーでもマコナヘィでも、誠之兵衛でもなんでも、日本語解さない輩といきなり友人になれと言われたら困ります(笑)。

  • 2005/11/01(火) 11:12:54 |
  • URL |
  • にら(管理人) #lcbXb0/Q
  • [ 編集]

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