ねこのひたい~絵日記室<ネタバレなしの映画評?>

 ~ネタバレなしでも、読めばガッカリ~

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いい間違い

少し前のことで、今ではその理由も思い出せないんですけどなぜか深夜近くにクルマを走らせていたときのことです。
運転しながら、桑田圭祐氏がパーソナリティーをつとめるFMラジオの番組をたまたま聴いていたのでした。
それは女性がボーカルを勤めるあるバンドがじわじわ認知度が高くなっていた頃で、同じ青山大学の後輩だからかどうか忘れましたが、とにかく桑田氏は番組内で彼らにエールを送っていました。それは、きわめて効果的ではありますが、とても単純な、つまり、なんの脈絡もなく番組中に彼らの名前を連呼するという方法です。

「ラブサイコデリコ」

番組の途中で目的地に到着してしまったとはいうものの、おそらく放送終了まで桑田氏は連呼し続けていたと思われます。もしかしたら、桑田氏はこんなダジャレまで言ってしまったかもしれません。

「ラブサイコデリコ、最高」

あの嬉々とした口調から察するに、放送作家が用意したネタなどではなく、桑田氏本人がどこかで彼らのことを聞きかじってきたのでしょう。そしてそれを聞くたびスタッフはノドまで出かかる言葉を飲み込むという、なんとも哀れな裸の王様的光景が目に浮かぶということが言いたいのではありません。「映画やってるクロサワさんに音楽は作れないけど、音楽やってるオレは映画を作れるもんね」という意味の発言してた人が、ラブサイデリコを、ラブサイデリコと間違えるのは、あまりに才能を欠いてる気がします。草葉の陰でヒッチコックとアンソニー・パーキンス、ガス・ヴァン・サントとヴィンス・ヴォーンが涙を流して笑いころげています。


それにしても、いい間違いひとつとってもそれには才能が必要なのだなぁ、ということです。

ある友人が、丸メガネをかけ、神妙そうに座ると、自分で自分の頭をペチリと叩き、まるで背後に誰かいるかのように振り向きます。向き直って、ひとこと。

「野口五郎のモノマネでした」

いったい何のことなのか、サッパリわかりませんでした。野口五郎といえば、あの野口五郎に決まってます。あの野口五郎なので、もしかしたらそんな行為を「カックラキン大放送」あたりで披露していたのかもしれません。もしかしたらラビット関根が背後にいて頭を叩いた設定のつもりだったのかもしれませんが、あまりに不可解だったので友人にそれを尋ねたところ、さらに不可解な答えが返ってきました。

「東と西を、わざと間違えたんだよ」

野口五郎が東や西とどう関係してるんでしょうか。野口五郎という芸名の由来が長野・富山県境に位置する山の一つ野口五郎岳からとられたことに関係でもあるんでしょうか。それとも彼は野口五郎の歌う「私鉄沿線」とは東武なのか西武なのかという問題提議を投げかけたのでしょうか。

勘のいい方ならすでにお気づきのことと思われますが、真相はきわめて下世話なのでした。
つまり、「東条英機」のモノマネに対して「西城秀樹」と言うべきところを「野口五郎」と言ってしまったのです。
「♪キミが望むなら~」とか「♪ロ~ラ~」と歌って西城秀樹だとわからせたうえで「東条英機でした」というオチをつける(*1)といった頭にネクタイを締めたサラリーマンが今もこの地球のどこかでかならずや繰り広げている平凡な行為ではなく、その逆を発想して、しかも元ネタが『東京裁判』の1シーンだったりするあたりの素晴らしさもさることながら、新御三家の中のもう1人「郷ひろみ」ではなく、比較的地味だった「野口五郎」と間違えるなんて、その才能はほとんど奇跡としか言いようがありません。

その才能を、われわれはどう活用すればいいのか、今はまだはっきりと言うことはできません。しかし少なくとも、野口五郎の活用方法だけはうっすらわかった気がします。


(*1)さらに「なんちゃって」と付加されるケースもありますが、そこまではいいとして、「ちがうか」と言い添えるのは、それが裁判官の心情を害したために東条英機が死刑宣告を受けたことからも、決して口にしてはいけない国際的マナーです。もしも、あなたの友人がそんな発言をしたら、即刻縁を切るか、胴体から首を切ることをおすすめします。
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コメント

ti-su

相変わらず君の話は面白いのぉ。
昔チャットでにらちゃんに負けまいとして面白い事言おう言おうと頑張ったことを思い出しましたよ。
結果は連戦連敗、堀内巨人状態だったっけな。

ブログって面白いね。
最近HPも更新してなくてネットはサーフィンかエロ画見る程度だけど、面白い話とか思ってる事とか吐き出せるからいいかも。
鬱積したモノも溜まってるしおいらも始めてみようかしら。
そんじゃまたのん。

  • 2005/08/08(月) 23:46:09 |
  • URL |
  • 雅一 #b1WCW0Z6
  • [ 編集]

フジテレビの

葛西アナ。
「まさに真相は羅生門ですね」と神妙な顔つきで言って、スタジオ内を固まらせたことがあります。
彼のキャラクターからして、高等なボケを狙ったとは考えられません。
こういう人が近くにいた場合、どうやって付き合っていったらいいのでしょうか。

  • 2005/08/09(火) 02:09:35 |
  • URL |
  • あむろ #y.6mc9WE
  • [ 編集]

雅一さま

いやはや、お懐かしゅうございます。
お元気に決まってると思いますが、お元気でしょうか?
こちらは、もはやあの頃のように双方向での応対ができるほど体力も反射神経もなくなってしまいましたので、ブログで余生を安穏と過ごしているわけです。

そうです、みなさん、彼が「野口五郎の彼」です(ウソ)。

  • 2005/08/09(火) 10:46:02 |
  • URL |
  • にら #-
  • [ 編集]

あむろさん

まず、本当に近くにいるのか確認してください。
次に、本当に付き合っているのか確認してください。
最後に、わたくしにそんな質問しないでください。

ところで、この記事の趣旨に合わせて、笠井アナを「葛西」ってわざわざ書いて頂いたお気遣いに、深く感謝します(笑)。

  • 2005/08/09(火) 10:53:11 |
  • URL |
  • にら #-
  • [ 編集]

「よい子のお悩み相談」

のつもりだったのですが、「笠井」を「葛西」と間違えるあたり、不戦敗の感があります(笑

しかも。
「よい子」ってのが間違っている。
私は「よいオバサン」だ。
(全然いい感じがしないのはなぜ?)

  • 2005/08/10(水) 00:00:57 |
  • URL |
  • あむろ #y.6mc9WE
  • [ 編集]

言い間違いではないですけど、最近変換ミスコンテストってのがあってますよね。
http://www.kanken.or.jp/henkan/happyou.html
自分のパソコンも変換ミスはしょっちゅうですけど、あんまり笑えるものはないです。
でも未だに『昨日』と打って、『帰納』と変換されることがあるので油断できません。

  • 2005/08/10(水) 23:20:51 |
  • URL |
  • せぷ #IzQXDybM
  • [ 編集]

よいこのあむろさんへ

なにかと多忙につき、更新はおろか、お返事さえも遅れてすみませんでした。

「よいこ」に抵抗があるならば、こういうのはいかがでしょう。

「よゐこのあむろさん」

てなわけで、今日から松竹芸能です。

ちなみに、「よいオバサン」といえば「みどりのおばさん」であり、それは「ウルトラの母が地球でその正体を隠す仮の姿」であり、つまり「ペギー葉山」を連想してしまう、春を愛する人であります。

  • 2005/08/17(水) 15:11:09 |
  • URL |
  • にら #-
  • [ 編集]

せぷさんへ

なにかと多忙につき、更新はおろか、お返事さえも遅れてすみませんでした。

「変換ミスコンテスト」ですか。
なかなか粋なこと思いつく輩がいるもんですね。
ところで、そのミスコンは、やはり水着審査があるのでしょうか。

ちなみに、変換ミスではありませんが、「みだりに」を「みだらに」と打ち間違えて女性に送信したメールを、読み返したら「みどりに」と打ってて、この世につらく悲しいことがあるってことを知ったグリーングリーンな人です。

  • 2005/08/17(水) 15:31:54 |
  • URL |
  • にら #-
  • [ 編集]

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