ねこのひたい~絵日記室<ネタバレなしの映画評?>

 ~ネタバレなしでも、読めばガッカリ~

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

まつさんさまへ

『リンダ・リンダ・リンダ』のコメントに対するお返事を書いてたら、思いのほか長くなっちゃったので、記事として書き直しました。


単館系の作品に関しては、まつさんの言われる通りだと思いますし、また、全国一斉公開規模の作品にも、別の「現実」がありますよね。

シネコンの隆盛で映画館は増え、観客動員数も伸び続けていますけど、その反面、地方では二本立て興行がなくなり上映作品数も減少しています。さらに、むかしの映画館だったら、当らなくて一週間で打ち切られたとしても1日2~3回は上映されましたが、シネコンは1日1回上映だけというさらに酷い仕打ち。
近年、過去の興行記録を塗り替える作品は現われるものの、当らない映画はとことん当らないわけです。


ここからいきなり私事になっちゃうんですが、実は、6年前から運営しているホームページは、登録時に選んだカテゴリは「映画」でした。

にもかかわらず、ホームページには映画に関する記述を載せていません。
そこには、もちろん駄文を公開して誰かに読まれてしまうことの気恥ずかしさもありましたが、それ以上に、個々の作品に対して良い悪い、好き嫌いと判定することが、はたして本当に「映画」を語ったことになるのか、確信が持てなかったせいもあります。
そもそも、多くのヒト、モノ、カネ、時間を費やしてわれわれの元に届けられたフィルムを、わずかな金銭とわずかな時間を消費させられたとはいえ、一通り見ただけという「うろ覚え」の記憶だけで、その良し悪しを決め付けていいのか?
それは、見た映画について書きたいという個人的な欲望を満たすためじゃないのか?
「映画」を「女性」に置き換えて考えてみてください。
それなりの年齢と経験を積み重ねてきたであろう女性について、2時間ほどの初デートだけですべてを見極めたと言えるんでしょうか。ましてやそのデートの感想を、誰も読まないかもしれないとはいえ不特定多数の目に触れる可能性があるところにさらすわけです。

そんなことをして、愛してると言えるのか?
愛とは奪うものじゃなくて、与えるものじゃないのか?
愛とは決して後悔しないものだけど、公開はしていいのか?

そうした複雑だったりふざけていたりする想いに挟まれて、ここのブログも、当初は映画について書かないつもりでした。

にもかかわらず、映画の記事を書いているのは、映画の記事を書くとTBやコメントを頂けるからです。映画以外の記事を書いても相手にされないんですよね、と、自分の文才の無さと意思が弱いことを棚に上げ、来て頂いた皆さまのせいにしてごめんなさい。
とはいえ、それに味をしめ、さらに溺れ、もはや中毒状態、ドク食らわば皿までの現在に至るわけです。
そんな盗人にも三分の理と申しますか、山根貞男氏が「時評」を書く際のポリシー「それが読者の目に触れる頃に公開が終わってない映画については酷評しない」を踏まえて、ある映画をポカスカ叩いたときは、その題名を伏せ自分からは決してTBはしませんでした。言い訳どころか自慢にすらなってませんけど。



私事はこのあたりにして話題を戻すと、まつさんと同じく、単館系作品そのものを取り巻く「映画の残念な現実」を憂いてます。
憂いてはいるものの、単館系の作品はもともと地方で見ることが困難だったので、やや諦めもつきます。それに、劇場公開とソフト化で黒赤トントンあたりを目指している単館系は、こちらの憂いをよそに、その対極にある超大作と同じく、この先も生き残りそうです。

最も心配なのは、超大作でも単館系でもない、それらの間に位置する中規模作品です。
現に、いまやアメリカのコメディー映画の多くは、ほとんど全国規模では公開されなくなっています。松竹の「HINOKIO」が近所の東宝系シネコンで、公開初日の土曜の上映回数2回だけで、さらにあっという間に打ち切られたのも記憶に新しいところです。

その規模の作品がスッポリと抜け落ちたとき、映画はさらに「大衆娯楽」ではなく「一過性のイベント」になっちゃうんでしょうね。超大作は「今年の夏、花火見に行った?」ってのと同じような感じで、単館系は「アーラ奥さま、ゴッホの「ひまわり」ご覧になられまして?」ってのと同じ感覚ですね。


とまあ、映画に関心がある人なんてごく一握りでしょうし、その一握りの中で憂いているのはさらに少数派な気もするので、この記事はくだらない「マイノリティ・リポート」に過ぎないんですけどね。
スポンサーサイト

コメント

しかと受け止めました

わざわざ記事にしていただきありがとうございます。この記事の執筆に時間をかけて下さった、このこともまた映画に対する真摯な考え方だと受け取っております。
多くはかけませんので控えますが、記事中のアメリカコメディにつては確かに思うところがあります。全米で1位になっても公開どころかDVDにさえならない作品もある。昨夜見てきた「奥様は魔女」のウィル・ファレルなんていい例です。「エルフ」はメガヒット作品にもかかわらず結局未公開のまま。
また中規模作品の傾向は「SHINOBI」に如実に表れています。映画ファンドは結構ですが、回収方法ばかりが話題になって内容はどうなんだい?と観客は取り残されている気がしてなりません。
語りつくせませんが、ご丁寧な個人的返答ありがとうございました。

  • 2005/09/02(金) 02:06:46 |
  • URL |
  • まつさん #-
  • [ 編集]

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://nekohita.blog6.fc2.com/tb.php/79-c79be57c
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。